複数のセキュリティ問題および複数のバグを修正する、更新済みの kernel-rt パッケージが、Red Hat Enterprise MRG 2.3 で現在利用可能です。

Red Hat セキュリティレスポンスチームは、この更新には重大なセキュリティ上の影響があると評価しています。詳細な重要度の評価を提供する Common Vulnerability Scoring System （CVSS）のベーススコアが、「参照」セクションの CVE リンクの各脆弱性に対して利用可能です。

kernel-rt パッケージには Linux オペレーティングシステムのコアである Linux カーネルが含まれています。

この更新では以下のセキュリティ上の問題が修正されます：

* Linux カーネルの iSCSI ターゲットサブシステムに、ヒープベースのバッファオーバーフローの欠陥が見つかりました。リモートの攻撃者が、特別に細工された iSCSI リクエストを使用して、システム上でサービス拒否を引き起こしたり、そのシステムにおいて権限を昇格したりする可能性があります。（CVE-2013-2850、重要度高）

* Linux カーネルのパフォーマンスイベント実装に欠陥が見つかりました。特定の Intel プロセッサのシステムでは、権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用し、perf サブシステムを利用して OFFCORE_RSP_0 および OFFCORE_RSP_1 モデル固有のレジスタの予約ビットに書き込むことで、サービス拒否を引き起こす可能性があります。
（CVE-2013-2146、重要度中）

* Linux カーネルの TCP/IP プロトコルパッケージ実装に、無効なポインターデリファレンスの欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用して、IPv4 の宛先に接続された IPv6 ソケットで sendmsg() を使用することで、システムをクラッシュさせたり、システム上で自身の権限を昇格させたりする可能性があります。（CVE-2013-2232、重要度中）

* Linux カーネルの TCP/IP プロトコルパッケージ実装が、UDP_CORK オプションを使用する IPv6 ソケットを処理する方法で、2 つの欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を悪用することで、サービス拒否を引き起こす可能性があります。（CVE-2013-4162、CVE-2013-4163、重要度中）

* Linux カーネルの Chipidea USB ドライバーに欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用して、サービス拒否を引き起こす可能性があります。
（CVE-2013-2058、重要度低）

* Linux カーネルでの情報漏洩の欠陥により、権限のあるローカルユーザーが、カーネルメモリをユーザー空間に漏洩する可能性があります。（CVE-2013-2147、CVE-2013-2164、CVE-2013-2234、CVE-2013-2237、重要度低）

* Linux カーネルでの情報漏洩により、権限のないローカルユーザーが、カーネルメモリをユーザー空間に漏洩する可能性があります。（CVE-2013-2141、CVE-2013-2148、重要度低）

* Linux カーネルのブロックレイヤーに、書式文字列の欠陥が見つかりました。権限のあるローカルユーザーが、この欠陥を利用して、自身の権限をカーネルレベル（ring0）に昇格する可能性があります。（CVE-2013-2851、重要度低）

* Linux カーネルの b43 ドライバー実装における b43_do_request_fw() 関数に、書式文字列の欠陥が見つかりました。「fwpostfix」b43 モジュールパラメーターを指定できるローカルのユーザーがこの欠陥を利用して、サービス拒否または権限昇格を引き起こす可能性があります。（CVE-2013-2852、重要度低）

* Linux カーネルの ftrace および関数トレーサーの実装に、NULL ポインターデリファレンスの欠陥が見つかりました。CAP_SYS_ADMIN 機能のあるローカルユーザーがこの欠陥を利用し、サービス拒否を引き起こす可能性があります。（CVE-2013-3301、重要度低）

Red Hat は、CVE-2013-2850、CVE-2013-2851、CVE-2013-2852 を報告してくれた Kee Cook 氏、CVE-2013-4162 および CVE-2013-4163 を報告してくれた Hannes Federic Sowar 氏に感謝の意を表します。

この更新は以下のバグも修正します：

* 以下のドライバーが更新され、多くのバグが修正されています：
myri10ge、bna、enic、mlx4、bgmac、bcma、cxgb3、cxgb4、qlcnic、r8169、be2net、e100、e1000、e1000e、igb、ixgbe、brcm80211、cpsw、pch_gbe、bfin_mac、bnx2x、bnx2、cnic、tg3、sfc。（BZ#974138）

* realtime カーネルが、CONFIG_NET_DROP_WATCH のカーネル構成オプションが有効化された状態で構築されていませんでした。このため、dropwatch コマンドの実行を試行すると、以下のエラーが発生しました：

「Unable to find NET_DM family, dropwatch can't work Cleaning up on socket creation error」（NET_DM ファミリーが見つかりません。dropwatch は動作しません。ソケット作成におけるエラーをクリーンアップしています）

この更新により、realtime カーネルが、CONFIG_NET_DROP_WATCH オプションとともに構築されており、dropwatch が想定通りに動作できるようになります。
（BZ#979417）

ユーザーは、kernel-rt カーネルをバージョン kernel-rt-3.6.11.5-rt37 にアップグレードするこれらの更新済みパッケージにアップグレードし、これらの問題を修正する必要があります。この更新を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

リモートのOracleVMシステムに、重大なセキュリティ更新に対処するために必要なパッチがありません：詳細については、Oracle VMセキュリティアドバイザリOVMSA-2017-0057を参照してください。

更新后的 kernel-rt 程序包修复了若干安全问题和多个缺陷，现在可用于 Red Hat Enterprise MRG 2.3。

Red Hat 安全响应团队已将此更新评级为具有重要安全影响。可从“参考”部分中的 CVE 链接获取针对每个漏洞的通用漏洞评分系统 (CVSS) 基本分数，其给出了详细的严重性等级。

kernel-rt 程序包包含 Linux 内核，后者是任何 Linux 操作系统的核心。

此更新修复了以下安全问题：

* 在 Linux 内核的 iSCSI 目标系统中发现一个基于堆的缓冲区溢出缺陷。远程攻击者可使用特别构建的 iSCSI 请求在系统上造成拒绝服务或者可能升级其在该系统上的权限。（CVE-2013-2850，重要）

* 在 Linux 内核的性能事件实现中发现一个缺陷。在拥有某些 Intel 处理器的系统中，本地非特权用户可利用此缺陷，通过利用 perf 子系统写入 OFFCORE_RSP_0 and OFFCORE_RSP_1 模块特定寄存器的预留位造成拒绝服务。
（CVE-2013-2146，中危）

* 在 Linux 内核的 TCP/IP 协议套件实现中发现无效指针取消引用缺陷。本地非特权用户可利用此缺陷使系统崩溃，或可能通过利用 sendmsg()（带有连接至 IPv4 目标的 IPv6 套接字）升级其在系统中的权限。（CVE-2013-2232，中危）

* 在 Linux 内核的 TCP/IP 协议套件实现处理使用了 UDP_CORK 选项的 IPv6 套接字的方式中发现两个缺陷。本地非特权用户可以使用这些缺陷造成拒绝服务。（CVE-2013-4162、CVE-2013-4163，中危）

* 在 Linux 内核的 Chipidea USB 驱动程序中发现一个缺陷。本地非特权用户可利用此缺陷造成拒绝服务。
（CVE-2013-2058，低危）

* Linux 内核中的信息泄漏缺陷可允许本地特权用户将内核内存泄漏给用户空间。（CVE-2013-2147、CVE-2013-2164、CVE-2013-2234、CVE-2013-2237，低危）

* Linux 内核中的信息泄漏缺陷可允许本地非特权用户将内核内存泄漏给用户空间。（CVE-2013-2141、CVE-2013-2148，低危）

* 在 Linux 内核的区块层中发现一个格式字符串缺陷。本地特权用户可能利用此缺陷升级其对内核级 (ring0) 的权限。（CVE-2013-2851，低危）

* 已发现 Linux 内核 b43 驱动程序实现的 b43_do_request_fw() 函数中存在格式字符串缺陷。能够指定“fwpostfix”b43 模块参数的本地用户可利用此缺陷造成拒绝服务或可能升级其权限。（CVE-2013-2852，低危）

* 已发现 Linux 内核的 ftrace 和函数跟踪器实现中存在空指针取消引用缺陷。拥有 CAP_SYS_ADMIN 功能的本地用户可利用此缺陷造成拒绝服务。（CVE-2013-3301，低危）

Red Hat 在此感谢 Kees Cook 报告 CVE-2013-2850、CVE-2013-2851 和 CVE-2013-2852，感谢 Hannes Frederic Sowa 报告 CVE-2013-4162 和 CVE-2013-4163。

此更新还修复以下缺陷：

* 以下驱动程序已更新，修复了许多缺陷：myri10ge、bna、enic、mlx4、bgmac、bcma、cxgb3、cxgb4、qlcnic、r8169、be2net、e100、e1000、e1000e、igb、ixgbe、brcm80211、cpsw、pch_gbe、bfin_mac、bnx2x、bnx2、cnic、tg3 和 sfc。(BZ#974138)

* 构建的 realtime 内核不启用 CONFIG_NET_DROP_WATCH 内核配置选项。因此，尝试运行 dropwatch 命令会导致以下错误：

Unable to find NET_DM family, dropwatch can't work Cleaning up on socket creation error

通过此更新，构建的 realtime 内核将包含 CONFIG_NET_DROP_WATCH 选项，允许 dropwatch 按预期方式工作。
(BZ#979417)

用户应升级这些更新后的程序包，其中将 kernel-rt 内核升级到版本 kernel-rt-3.6.11.5-rt37 并修正了上述问题。必须重新启动系统才能使此更新生效。

Linux 内核已更新到 3.4.63，修复了多种缺陷和安全问题。

- Linux 3.4.59 (CVE-2013-2237 bnc#828119)。

- Linux 3.4.57 (CVE-2013-2148 bnc#823517)。

- Linux 3.4.55 (CVE-2013-2232 CVE-2013-2234 CVE-2013-4162 CVE-2013-4163 bnc#827749 bnc#827750 bnc#831055 bnc#831058)。

- Drivers：hv：util：修复了 util 版本协商代码中的一个缺陷 (bnc#838346)。

- vmxnet3：当对未初始化的 dev 进行环大小调整时可防止 div-by-zero 错误 (bnc#833321)。

- bnx2x：保护不同的统计数据流 (bnc#814336)。

- bnx2x：避免发送多个统计数据查询 (bnc#814336)。

- Drivers：hv：util：修复了 util 服务版本协商代码中的一个缺陷 (bnc#828714)。

- 将 Xen 修补程序更新到 3.4.53。

- netfront：在“减少 gso_max_size 以实现最大的 TCP 标头”之后修复 kABI。

- netback：看到超大数据包时不断开前端连接 (bnc#823342)。

- netfront：减少 gso_max_size 以实现最大的 TCP 标头。

- backends：检查环请求的不合理数量。

- reiserfs：修复了 reiserfs_setattr 故障路径中的双重解锁。

- reiserfs：锁定，解除涉及配额操作的锁定 (bnc#815320)。

- reiserfs：锁定，句柄嵌套锁定正确 (bnc#815320)。

- reiserfs：锁定，将写入锁推出 xattr 代码 (bnc#815320)。

- ipv6：ip6_append_data_mtu 不在乎 pmtudisc 和 frag_size（bnc#831055，CVE-2013-4163）。

- af_key：修复了 notify 消息中的信息泄露 (bnc#827749 CVE-2013-2234)。

- af_key：对 key_notify_policy_flush() 中的 satype 进行初始化 (bnc#828119 CVE-2013-2237)。

- ipv6：披露套接字时调用 udp_push_pending_frames（bnc#831058、CVE-2013-4162）。

- ipv6：ip6_sk_dst_check() 不得假设 ipv6 dst。

- xfs：fix _xfs_buf_find 在超出文件系统末端的区块上发生 oops (CVE-2013-1819 bnc#807471)。

- brcmsmac：RfKill 参与时不启动设备 (bnc#787649)。

- CIFS：防止 i_nlink 为负 (bnc#785542 bnc#789598)。

- cifs：除非正在使用服务器 inode 号，否则不比较 cifs_prime_dcache 中的 uniqueid (bnc#794988)。

- xfs：xfs：回退到针对 xfs_compat_attrlist_by_handle 中大缓冲区的 vmalloc (bnc#818053 bnc#807153)。

- xfs：回退到针对 xfs_attrlist_by_handle 中大缓冲区的 vmalloc (bnc#818053 bnc#807153)。

- Linux 3.4.53 (CVE-2013-2164 CVE-2013-2851 bnc#822575 bnc#824295)。

- drivers/cdrom/cdrom.c：对出现故障的硬件使用 kzalloc()（bnc#824295、CVE-2013-2164）。

- fanotify：copy_event_to_user() 中的信息泄露 (CVE-2013-2148 bnc#823517)。

- block：不将磁盘名称作为格式字符串传递 (bnc#822575 CVE-2013-2851)。

- ext4：避免使用孤列表挂载非日记文件系统时挂起 (bnc#817377)。

- Linux 3.4.49 (CVE-2013-0231 XSA-43 bnc#801178)。

- Linux 3.4.48 (CVE-2013-1774 CVE-2013-2850 bnc#806976 bnc#821560)。

- 在 KOTD 内部版本中始终包括 git 提交，因此我们在提交给官方分发的内部版本中可以不对其进行明确设置（bnc#821612、bnc#824171）。

- Bluetooth：真正修复具有重复名的 hci 的注册 (bnc#783858)。

- Bluetooth：修复具有重复名的 hci 的注册 (bnc#783858)。

远程 OracleVM 系统缺少处理关键安全更新所需的补丁：有关详细信息，请参阅 Oracle VM 安全公告 OVMSA-2017-0057。

ID	Name	Product	Family	Published	Updated	Severity
76665	RHEL 6：MRG（RHSA-2013:1264）	Nessus	Red Hat Local Security Checks	7/22/2014	1/14/2021	high
99163	OracleVM 3.3：Unbreakable/etc（OVMSA-2017-0057）（Dirty COW）	Nessus	OracleVM Local Security Checks	4/3/2017	5/14/2023	critical
70040	SuSE 11.3 安全更新：Linux 内核（SAT 修补程序编号 8269/8270/8283）	Nessus	SuSE Local Security Checks	9/21/2013	1/19/2021	high
76665	RHEL 6：MRG (RHSA-2013:1264)	Nessus	Red Hat Local Security Checks	7/22/2014	1/14/2021	high
75184	openSUSE 安全更新：kernel (openSUSE-SU-2013:1619-1)	Nessus	SuSE Local Security Checks	6/13/2014	1/19/2021	high
99163	OracleVM 3.3：Unbreakable / 等 (OVMSA-2017-0057) (Dirty COW)	Nessus	OracleVM Local Security Checks	4/3/2017	5/14/2023	critical

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